時は来た! 「まちカドまぞく」アニメ化決定!

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 前回書いた日記の予想通り、ついに「まちカドまぞく」(伊藤いづも)のアニメ化が発表されました。連載開始当時から圧倒的な人気と評価を獲得していた本作のまさに待望のアニメ化。しかし、2014年の開始以来、もうかなり長く連載が続いている割には、これまでアニメ化の話は意外にも聞かれず、3巻発売後もそのような話がなかったこともあって、「もしかしたらアニメ化されないのではないか」とちょっと不安なところはありました。今回の「時は来た!」という告知も、そうした経緯を踏まえての万感の思いが感じられたのです。

 

 「まちカドまぞく」は、多摩市の聖蹟桜ヶ丘(をモデルにした架空の街)を舞台にした日常ファンタジー。普通の(?)女子高生として暮らしていた主人公・吉田優子は、ある日先祖返りをして突然闇の魔族として覚醒。シャドウミストレス優子(シャミ子)という名前を受け、宿敵である魔法少女との戦いに挑みますが、しかし覚醒しても大した力を持たなかったシャミ子は連戦連敗。むしろ宿敵であるはずの魔法少女・千代田桃に同情され、ついには仲良くなってしまう有様。そんな魔族と魔法少女が織り成す楽しいコメディと移り行く関係性、そして魔族としての秘密が次第に明らかになっていくストーリーと、見所の多い面白い作品になっています。

 

 特筆すべきは、4コママンガとしての密度の濃さ。圧倒的に描きこまれた画面と多彩な台詞回し。吹き出しの多さとセリフの量の多さが特徴的で、読むのにかなり時間がかかる反面、作品の充実度はとても高い。そうしたことも連載初期からの圧倒的な高評価につながりました。

 

 もちろんきらら系ならではのキャラクターの個性とかわいさは健在。へっぽこ魔族のシャミ子、真面目な反面意外に適当な性格をしてるところも魅力の魔法少女・桃、シャミ子のご先祖様で珍妙な邪神像に封じられた魔族のリリス、やがて登場するもうひとりの魔法少女・ミカン、シャミ子がバイトをする喫茶店のオーナーとそこのウエイトレスの狐少女リコと、巻を重ねるごとに増える個性派キャラクターと広がる関係性も魅力。アニメでもどこまでやるか期待が高まります。

 

 今のところ、アニメの具体的な情報はまだ何も出てませんが、告知の時期からして放送開始は夏か秋あたりでしょうか。現在久しぶりにきらら原作アニメが途絶えて、やや寂しい思いをしている最中ですが、これはそんな状況を払拭するに十分な本命中の本命。来るべき放送開始を楽しみに待ちたいと思います!