個人的ぼっちざろっく以上の最大本命!新米錬金術師の店舗経営!


今季の秋アニメも始まって間もないですが、個人的に以前から期待していた作品が期待通り、いや期待を大幅に上回る出来になっていたので真っ先にこれを紹介したいと思います。「新米錬金術師の店舗経営」です!

今季も非常に多いライトノベル原作アニメの一角なのですが、その中でも最も自分の好みに合う、まるできらら4コマのような優しい世界とかわいい女の子の存在で以前から注目していたのです。原作ライトノベルの挿絵を手掛けるふーみさん、コミカライズを手掛けるkireroさんを以前から知っていたのも注目していた理由でした。

わたしはかわいい女の子が出てくるマンガやアニメやゲームは大好きですが、別にかわいい女の子が出てくればすべて良いというわけではありません。やはり好みというものがあって、中でもやはり前述のきらら4コマに代表される、幸福感に溢れる優しい世界観の作品を常に追い求めているところがあります。

ここ最近はほんとにライトノベル原作のアニメが多いのですが(今季8本くらいあるらしい)、その中でもこの条件を完全に満たす作品は多くなく、ゆえに今回の「新米錬金術師の店舗経営」は待ちに待った待望の作品となりました。ここまではまったのは「スライム300年」や「防御力に極振り」以来かもしれません。「くまクマ熊ベアー」も割と良かったですが、これは凶悪な魔物が跋扈していたり社会的不正が横行していたりするので、完全には幸福感に満たされた世界とは言えないところがありました。

この「新米錬金術師の店舗経営」も、主人公が孤児になるような厳しい状況や社会的不正のゆがみが垣間見える箇所もありますが、それ以上に周囲に優しい人々が多く、その優しい人たちに助けられて主人公の錬金術師・サラサが夢に向かっていく、多幸感溢れる世界に堪えられないものがありました。

幼い頃に孤児になったサラサが、日々孤独に努力して学校を卒業して錬金術師の資格を得るまでのくだりを描く1話が特にいいです。周囲の同級生との間に結局友達は出来ず、晴れて卒業しても一緒に祝福してくれるものは誰もいない。そんなけなげな努力を成し遂げたサラサの姿にひどく愛おしいものがありました。

そんなサラサをバックアップするのが周囲の優しい人々、とりわけ献身的に指導してくれる師匠の錬金術師と、さらには彼女が店舗となる物件を求めて移住した先の村の住人たちです。わざわざ僻地の村まで心配して視察に来た師匠、「村が好きになった」と言うサラサの言葉を聞いて積極的に彼女を助ける住人達。この展開を見てはっきりとこの作品のスタンスが分かった気がします。

そしてなんといってもサラサを始めとするかわいいキャラクターたち。これがほんとに最高(笑)。もともとふーみさんの原作イラストやkireroさんのコミカライズの時点で注目していたのですが、アニメでもそのキャラクターのかわいさを余すところなく再現。きめ細かい丁寧な造形と淡い色合いの作画で、いかに女の子のかわいさを再現するかに全力をかけていることが窺えます。これはほんとにグッジョブとしか言えない。

最近はきらら4コマでもキャラクターの闇を付くような作風が目立ってきている中、この新米錬金術師はある意味きらら上にきららしていると思いますし(笑)、なんなら今季絶賛放送中の「ぼっち・ざ・ろっく!」以上に個人的趣向に合っているかもしれないですね。まさに個人的今季最大本命! 来週以降も最後まで楽しみです。