そろそろ90年代ガンガンの名作をアニメ化してみようか。

kenkyukan2017-08-05

 ここ最近、「魔法陣グルグル」に「最遊記」の再アニメ化&放送開始に加えて、あの「封神演義」や「カードキャプターさくら」のアニメ化の発表まで飛び込んできて、かつてのファンを中心に大きな話題となっていますが、これを機にグルグルだけでなく他のガンガンのかつての連載も、改めてアニメ化の可能性を考えてみたいと思うのです。というか、かつての大きな人気を獲得しながら、残念ながらアニメ化されなかった名作はあまりに多い。

 その中でも筆頭は、なんといっても「ロトの紋章」ではないかと思います。ガンガン創刊号からの看板作品で、ドラクエ3のアフターストーリーというゲームプレイヤーを惹きつける設定と、藤原カムイの作画による圧倒的な迫力のバトル、魅力的なキャラクター。雑誌での人気、コミックスの売り上げも申し分なく、全21巻で1800万部に達したという話もあります。しかし、これだけの作品でありながら、最後までテレビアニメの話が聞かれなかったのが、本当に不思議なところでした。
 当時はまだ新興の出版社だったエニックスの力が弱かったのかとも思っていますが、今ならばその心配もないでしょう。かつてのガンガンの大人気作品で、今は続編が連載中という点では、先に再アニメ化を達成した「魔法陣グルグル」とも共通しています。ドラクエの人気はいまだ健在でもありますし、今からアニメ化しても大きな反響が見込めそうです。加えて、アニメの作画が大きく進歩した今だからこそ、あの壮大なスペクタクルバトルをアニメで見てみたいですね。

 90年代を通した長期連載でトップクラスの人気作品だった「TWIN SIGNAL」も、結局アニメ化されなかった名作です。かろうじてOVAにはなったのですが、その内容は初期のエピソードのみで、原作がぐっと面白くなる「アトランダム編」以降の話をアニメでやってほしいと、誰もが思っていたはずです。ロボットと人間の関係を追求した物語は、AIやロボットが進化して話題になる今だからこそ、さらに興味を惹かれる内容でもある思います。

 「刻の大地」もまたテレビアニメ化されなかった最大の名作のひとつ。同じく夜麻みゆき三部作の「レヴァリアース」「幻想大陸」も合わせて、その壮大な物語を最初からアニメで観たいところ。そこに行きたくなるほどの魅力溢れるファンタジー世界を、今のアニメの技術で再現してほしいのです。

 「CHOKO・ビースト!」「PON!とキマイラ」の浅野りん作品も外せないところ。この学園コメディの楽しさは今でも十分すぎるほど通用するでしょう。あの個性の固まりとも言えるキャラクターたちの魅力はすごい。少年サンデー的な作風でもあり、アニメでも幅広い視聴者の支持が期待できると思います。これもかつてアニメ化の話がまるでなかったのが不思議なところです。

 他にも姉妹誌のGファンタジーやWING、ギャグ王でもこれはと思える作品はいくらでもあります(個人的には「まいんどりーむ」「ナイトメア☆チルドレン」の藤野もやむ作品を・・・)。今に至ってもいくらでも夢は尽きませんね。